モンテッソーリ教育について

お誘いの言葉

イタリア初の女医であるマリア・モンテッソーリは、長きにわたり幼い子供と過ごし観察を重ねる中で、子供の生命に自然に備わる偉大な力を発見し、

「教育は生命への援助である」と述べました。

教育とは教え込むのではなく、子供の内に秘めた可能性を引き出すことです。モンテッソーリは、子供は環境しだいで限りなく成長ができることを証明しました。

私どもでも、一人一人が生まれながらにして持つこの素晴らしい力を十分に開花できるよう、彼らが初めて経験する"小さな社会=環境(幼稚園)"を整えるように努めております。3~6才は社会的要素がつくられる大切な時です。この時期に3才から6才までの異年齢の縦割りクラスの中で共に過ごすことは非常に重要です。子供たちはこのような環境で徐々に思いやり、助け合いながら社会性を身につけ、小さな社会を築きあげ、自然に社会性が育まれていきます。

クラスには、子供の自然な発達段階に沿うよう研究された科学的な教材が用意され、子供は自分で活動を選び、満足出来るまでくり返します。自分の興味があることなので、自然に集中力や探求心が芽生え、さらに自分で出来るという経験を積み重ねることで喜びに満ち、自信が出来、さらには人を思いやる心の豊かさが育まれます。

このような平和な雰囲気の中で、子供たちは自分で自分を創り上げていきます。

「一人でできるように手伝ってください」というモンテッソーリの言葉に対して、 子供達は「一人でできるようになりました」とこたえてくれます。

子どもはその置かれた環境の中から、動き、言語、文化、生活様式などを、生まれながらにして持つ生命のエネルギーによって吸収し、身につけ、その環境に適応して生きていくのです。この時期の環境の質がその子どもの人格となり、一生の宝を持ち続けるものとなります。

私たち高根学園スタッフ一同は、子どもの敏感期に配慮し、その持っている潜在能力が十分に発揮できるような教育環境を整えております。 お父様お母様とご一緒に、大切なお子様の成長のお手伝いができることを楽しみにしております。

どうぞ、いつでもご来園いただきますようにお待ちしています。

高根学園 理事長
高根 澄子

「手」を使って活動すること

マリア・モンテッソーリは「手は外側の大脳」と言っています。
幼稚園に入園するころになると、自分の意志を働かせ、触る、見る、比べるなどの感覚を使い、手を動かして活動し、更に好奇心をふくらませていきます。私達の幼稚園では、子どもたちの豊かな敏感期に合わせて様々な活動ができる教具を用意しています。先生は個人の意向を尊重し、一人一人の興味に合わせて活動を提供します。こうして集団の中で自分の選んだ活動を繰り返し、「自分で出来たよ」と喜びと自信にあふれます。このように繰り返し手を使う中で、知性への窓が開かれ、強い精神力を発達させることが出来ます。

縦割りクラス(3歳、4歳、5歳児の組み合わせ)

縦割りクラスの中では、年少児は年長児の行動を敬い、憧れを持ってよく観察しています。そして自分もやってみようと挑戦する勇気が芽生えます。また、年長児は年少児を助け、励まし、なぐさめることを通して、助ける心といたわる心、そして責任感が育まれます。すでにこの時期に競争ではなく、協力し合う平和な心の基礎が築かれます。なんと微笑ましいことでしょう。

自然発達に合わせたプログラム

①日常生活の練習

子どもは、家庭で日常的に身近に見ていること、料理、食事の準備、洗濯、おそうじや花を飾るなど環境への関心を示します。それを、自分で出来るように、子どもサイズでクラスの中に用意いたします。上手にできなくても訂正したり注意をしたりすることはありません。しかし、かしこい子どもは気が付いて正していく力を持っています。繰り返し活動する中で自分自身をコントロールできるようになっていくことが素晴らしいのです。環境に適応し、自信を持って生きていく中で、自立心、さらには独立心を身に付けていきます。


身の回りの生活の中で、繰り返し活動しているうちに、正確さが身に付き、立派な人格の基礎が出来上がります。そして自然に肉体も精神もバランスよく統合されていきます。

②感覚の洗練

3~6歳児は、物を詳細に見て、分類し、比較し、整理づけるという脳の働きの盛んな時期です。モンテッソーリは感覚をより洗練できる様々な「感覚教具」を考案しました。寸法、色、形、質感、重さなどを、具体物を扱う中で識別します。耳の洗練のためには音階の教具があります。 クラスに入った子どもが、引き寄せられるように教具に向かい集中する姿には目を見張るものがあり、感動すら覚えます。

はめこみ円柱

繰り返し活動しているうちに、注意力を育てるとともに鋭敏さを身につけます。

ピンクタワー

1cm2~10cm2の10個の立体を並べながら、大きさの違いを感じて、いろいろな形を構成して楽しみます。


茶色の階段

太さの違いを、感覚的に取り入れています。いろいろと繰り返していくうちに、順序性、論理性が芽生えていきます。

赤い棒

長さの違いを、感覚的に取り入れて、構成して楽しみます。

色板

4歳頃からいろいろな色の濃淡に興味をもち始め、色の漸次性を発見しながら色の世界が楽しめるようになります。徐々に美術の世界への扉も開いていくでしょう。

幾何タンス(4~6歳)

身の回りには色々なかたちがあることを気づき始めた頃、幾何タンスを使って様々な図形の名前と特徴を理解していきます。

③数の練習

この時期になると自然に「数える」ということに興味を示します。「お皿が何枚ある?」「何時なの?」など、生活の中で数は自然に子どもの興味を引きます。階段などでは無意識にその幅や高さなどを目測し、それに合わせて素早く行動している姿を目にします。人間は生まれながらにして数学的な頭脳があると言われます。感覚教具を通して培われたものを、今度は数という抽象的な概念で表すのです。道具を使ってゲームのように足し算、引き算、掛け算、割り算などの活動をいつのまにかするようになります。

数棒

数えることの楽しさを知り始めた頃、数の棒で数えながら、数の量感を認識していきます。

数える楽しさを体験した子どもは、数詞に移行する楽しさを求めていきます。 この敏感期にこそ苦労なく認識していきます。ついには十進法にまで、届いていきます。

銀行遊び(4歳半~6歳)

1~9999までの数を組み合わせながら、大きな数をつくる楽しさの遊びを繰り返し、ついにビーズとカードを組み合わせて、足し算へと発展します。 1217+1460=2677と自分たちで答えを見出していきます。グループ遊びで活動するのが、さらに楽しそうです。

暗算版

数を楽しんだ子どもは、いよいよ暗算に興味をもち、来る日も来る日もいろいろな暗算板を持ち出し、無理なく暗算へ導入しています。子ども達は、「2+2はいくつ?」、「5+5はいくつ?」と会話の中でもつぶやき始めます。

④言語

言葉を扱えることは人間の特徴の一つです。3歳の時期には言葉によって自分の意思を表現できるという素晴らしい発達を見せてくれます。 聞く、話すという体験を十分にできると言葉が何より豊かになります。書く、読むという自然な発達が展開されていくように教具、教材を用意してあります。

砂文字

お手本を見ながら砂にひらがなを書いていくことで、指の感覚で文字の形を覚えてしまいます。

文字拾い

カードを組み合わせて、自分が知っているものや動物の名前を作っていきます。

鉄製はめこみ図形

図形の展開図は、大変興味深い作業です。子ども達は、この作業を通して、正しい筆記用具の扱い方を学び、美の世界への探検が始まります。

⑤文化

春になると自然界の植物が子ども達に語りかけてきます。その頃に教材を用意してあげると生き物に対する興味がかき立てられます。また、世界の国々に興味を持ち始めた頃、そこに住む人々や文化を徐々に紹介していきます。音楽、美術の分野も楽しく体験します。自然や人間について「不思議だな」という気持が育ち、全てのものに愛と尊敬の念が芽生えるのです。

植物の観察

実際に植物の葉や根を見て、触ることで、植物の各器官の名称を覚えてしまいます。
また大人も知らないような細かな葉の形の違いも、子ども達は判別する事ができます。

世界の国の探検

物の名前を覚えたい時期に、地球の成り立ちを聞くと、大陸の組み合わせ、ついには、国の名前をあっという間に覚えてしまいます。さあ、平和な世界づくりに飛び立ちましょう!

敏感期に適切な環境で育まれた子どもは…

卒園の頃には立派な人格が完成します。子どもの興味、好奇心は早い時期に芽生えているのです。大人の私たちはそれを見逃さないように、大切に、環境を整えてお待ちしています。

幼稚園パンフレット
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